- COLUMN

創業者丸山盛永は努力創造の人。幼い頃からモノづくりに興味を持ち、創作小屋にこもって自作のソリなどを作っていました。14歳で地元の製缶会社に奉公へ。18歳の時に機械部に配属され、そこでモノづくりの才能を開花させます。従来は手で行っていた製缶作業や缶詰作業などを自動化する機械を考案していきました。

1948年、奉公先でのモノづくりの経験を活かし、エムケー精工の前身である丸山工業有限会社を創業しました。当時、従業員は盛永を含めて4名。生まれたばかりの小さな企業が生き残るには「人の道を外さずに独創的なものをつくる」ことが不可欠だと考えていました。しかし、常に独自製品を創造していくことは並大抵の努力や苦労なしには実現できません。それでも、努力を繰り返していく過程を乗り越えてこそ、充実した喜びがあると盛永は感じていました。

創業時に掲げた社是、「努力創造」には努力と創造の二つの言葉が入っていますが、“努力”は文字通り努力のこと。“創造”はアイデアのことを指しています。「アイデアを具現化する地道な努力こそが素晴らしい製品を生み出す」と考え、創造の前に努力を置きました。創業者盛永の常に努力を重ねていく姿勢は、エムケー精工の根底に流れるDNAとして今も受け継がれています。